日別アーカイブ: 2006年11月6日, 01時41分

塾講師、もうすぐ1年

 塾講師に転職して
 来月1日で丸一年になる。

● 日経を

 読む。これは前の会社にいた頃にとり出した新聞だが
 惰性でそのまま購読している。

 そんで、おもに文化面と、一面の「春秋」ばかり読むから
 経済に疎くていけない。

 しかしたまには(時間さえ余れば)違う面も読む。

● 2006年11月4日(金)の

 2面、「総合・政治」面に『北朝鮮 核』と題し
 元官房副長官の石原信雄さんという方の話が載っていて
 電車で読み耽る。

● 結びにこうあった。

 「敵基地攻撃論もあるが、日本の憲法上では無理だし、すべきではない。
  戦争は自衛の名のもとに先制攻撃から始まっている。」

 基本的に、戦争は先制攻撃から始まっているのだ。

 そりゃそうか。

● 今、wikipediaで調べると

 石原さんは1926年生まれで、
 やはりwikipediaで調べると
 第二次世界大戦は、1939年9月1日から1945年9月2日に
 かけて行われたそうだ(不勉強)。

 真珠湾攻撃が1941年だというから、
 その日、石原さんは15歳だったことになる。

● 僕らいわゆる戦争を知らない世代は

 そうとう、ビビらなけばいけないような危機感もある。
 少なくとも想像力は持ちたい。

 戦争とは、人が人を殺すことなのだ。
 世界中の誰も、本当は望んではいないはずだ。

 しかし戦争がある。

● やるせない

 そして人が人によって殺される。
 殺された人はどうだろう。

 その人とても、風の中から自然に生まれたわけではない。

 その人を愛する人がいよう。
 その人が殺される。

 ある国の人間によって、惨殺される。

● その人を愛する人は

 また、憎しみにより、その国の人を殺す。
 こんなことがもし起これば、また耐えがたく抑え難い憎しみが生まれる。

 すべて、先制攻撃から、不幸がどこまでも続く。

 いくらか政治的な意図に翻弄されているのかも知れないが
 そうはいっても心から
 未だに日本をうらむ人もいよう。

● 戦争といえば

 『坊っちゃん』の下りが印象に残る。

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 俺と山嵐はこれで分れた。赤シャツが果たして山嵐の推察通りをやったのなら、
実にひどい奴だ。
 到底智慧比べで勝てる奴ではない。どうしても腕力でなくっちゃ駄目だ。

 なるほど世界に戦争は絶えない訳だ。個人でも、とどの詰りは腕力だ。
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 軽く戦争を肯定する皮肉なのかも知れない。無鉄砲。

◯青空文庫◯
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