立ち寄る横浜美術館。
親子3人でだ。
● 別段
芸術に興味があるわけではない。
熱いから。
● 今日は
夏休み、ほぼ唯一の、家族で出かけられる日。
明日は本当は休みだが、教室を開けるのだ。
● どこに
行ってもどうせ混み混みに違いない。
なら、どうせなら、横浜、行くか。
● というわけで
どうせどうせの横浜港というニヒリズム。

シーバスに、初めて息子を乗せる。
● その後
みなとみらい周辺をうろうろするも、ひたすらに暑いだけと知る。
● リーフ横浜とかいう
植毛のようなビルを探すも断念。
その途中らしき
● YOKOHAMA MUSEUM OF ART
へ。
涼しい〜〜
● という
訳もあり、入る。
夫婦、3,4年ぶりだ。
前来たときは、僕にとって前衛的な展示が多く、気が滅入った記憶がある。
確か何らかのハンディキャップと自慰行為に関するフィルムか何かが
白黒映像で流されていた気がする。
● 今回
かなりポップで、僕らにも理解しやすい、というか、
参加しやすい展示で楽しい。
例えばこれなど。

遠くから見て「へぇ。」程度の、金色の壁だが、
よくよく近づいて、その材料など見ると
● 画鋲

な、なんと。
確かに、そう言われてから、もう一度見ると

確かにガビョウだわぁ。
すげえ。
お嫁曰く「芸術家ってのは、あれやなあ。・・・・。」
「・・・」部分には何が入るのか。
自分はなりたくないわぁ、ということなのか。
一体何千のガビョウなんだ。
これがキラキラと、もの凄くランダムに輝く。
画鋲ってキレイなんだ。
と第一印象はもろくも崩れ、何度も振り返ってこのキレイに光る壁を見る羽目になる。
● そのほかにも

とか、広い部屋の上から、電球の中に電球が入った雨粒みたいなのが無数。
小学生高学年〜老年夫婦まで、「おぉ」とか言いながら歩いてたのが印象的。
こういう芸術ならなんか楽しくていいなあ。
展示によっては写真もOKのようで、
小学生の女の子が、すごく真剣に画鋲を接写してたのも印象的。
確かに写したくなるわなあ。
● あと
写真は禁止で撮れなかったけど、横尾忠則さんという画家の描いた、
真っ黒な絵がすごく素敵でずーっと見てたかった。
《黒いY字路3》 2011 撮影:上野則宏
http://118.151.165.140/en/?p=223
2,3分見つめてると、絵の闇に目が慣れて、色々な風景が見えてくる。
どこかで見た気がするような、
少し過去の、目を凝らさなければ見えてこないような風景。
すごくドキドキする。
実際には1歳半の子連れで、お嫁に3,4分ほど子供をお願いして凝視するのみだった。
油絵を生まれて初めてあんなに矯めつ眇めつ見た気がする。
いつか全部、半日とか掛けて見続けたいなあ。