いまさらii

誰が見てるんだ.
というブログの更新だ.

● 久しぶりに

塾講師の夏期講習の中休みだった.
うちの何LDKか忘れた戸建ての中には,なんというか

● やばい歓声が

響き渡る.
6歳の女の子と,小学6年になる男の子のだ.
後者は,若干抵抗を受けるかもしれない.

● 僕は

塾講師を17年ほどやってきた.
この時期は,戦いだ.(夏期講習)

こちとら45で夏期講習,13時ぐらいから22時まで延々授業してんだ.
なめんな.
毎日近所のヨーカドーで『アジフライ2枚で270いくら』を食べて,アイスモナカを食んで授業やってんじゃい.

● で

毎晩帰ってきては,断酒したと家族に言っいる酒を
グビグビ飲んでは,飲んでないふりをして翌朝また職場に向かう.

比喩ではなく,僕のかばんにはたくさんの酒の空箱が眠っているわけだ.

● 今日

同じように日が変わる頃に部屋に戻り,
僕と,僕の当時の彼女が

● そうしたかったように

キッチンとリビングっぽい所を分ける何かを見ればその向こうに,いくらかの空間がある.
TVと,敷居の向こうに建立からずっと無人の謎の和室があるはずだ.

暗くて見えんが.

● で

飲んではないはずの酒を飲みながらそのこっち側に立って,
蛇口を見るともなしに見ながら,
遠くになるに伴って暗くなる向こう3間の彼方を見ると

● 昨日よりは

すこし散らからなくなってる何かが見える.

あの緑の絨毯の上に揺蕩うように

● 6歳の彼女がいる

その言動を冷笑するようになったお兄ちゃんが,
小学6年生として,その暗がりに佇んでいる.

● なんだこの

霊現象は.
なんなんだなんだ.1990年代の林雄司さんの言葉だ.
なんなんだなんだ.

すげえ.

今はデイリーポータルZの偉い人なんだっけか.
テキトーに生き得るサラリーマンの象徴だったはずのオールマイトがその力を認められて大忙しになるということを誰かから聞きながら僕はよりにもよって塾講師になった.

● Mr.Childrenの『くるみ』の

PV以来だ.

折しも昨日まで朝昼晩とこのリビングに続くカオスを見てきた.

盆休みだったからね.

6歳の彼女は「遊ぼ」と30秒ごとに言う.

● 娘6歳

誰に似たものかと,みんなで言い合うわけだ.

候補1:SOBO
攻撃:★★★★★
防御:★★★★☆
スタンド:出刃包丁

僕の祖母だ.
強い.

いっぺん,論理的に完全に言い負かしたら,出刃包丁を出してきた.
「おばあちゃんはなあ,おじいちゃんが死んでから,いつでも死ねるようになあ」

包丁を,家の各所に配置してるという.

殺人未遂だ.

正確には「さあ,そんなに儂が憎ければこの包丁を付き押せ,お前の目の真ん前でハラワタのたくり回して死んでやらぁ」と己の孫に対して吐き捨てたのだ.
一生忘れない.来世出会っても忘れないつもりだし,今生この人の恥を人々に語って僕は散ろう.

● 彼女いわく

例えばお前(僕)のベッドの下にもなあ

包丁があるという.

((シャキーン)🌟)

果たしてあった.

僕がベッドで串刺しになったらどうするつもりだったんだろう.と当時(中2)の僕は思ったわけだが,
今の(45歳)僕が思うに,

それで僕が死んでも,何かしらの言い訳をして自分は助かると思ってたんだろうなあ.
あのばーちゃんは最悪だった.

他のエピソード

(1)死ぬときは1人説
 人は生まれるときも一人,死ぬときも一人,だから信じられるのは自分ひとり.誰も信用するな.
 ーーという言葉をどうやったら信じられるのか,自己矛盾を孕む.と僕が言うから僕は疎まれたのかもしれない.僕は当時中2.

(2)自分の命が一番大事説
 人は自分の命が一番大事.人を殺せば自分が助かるなら,誰でも誰でも殺す.だから気をつけろ.
 ーーということは,おばあちゃんも信じないほうがいいの?と聞くと「うぐ」と言って黙った.正直な人だった.

● 今思えば

なかなかの含蓄だった.
ただ,僕はそれを聞くだけの耳を有しなかったのと,一般化したときの自己矛盾を均すだけの時間が彼女になかった.

● という

わけもあり,僕の6歳の娘に対する目は色々だ.

登場人物2:

候補1:HAHA
攻撃:★★★★★
防御:★★★★★
スタンド:口

僕が知る最強の人物だ.
僕の母だ.

親戚からの評判もほぼ上記の通り.
18年間ずっと近くにいた身からすると,

● 18年間一度も

ま じ で

● 謝らなかった人

として旧約聖書に今更ながら列挙してもらったほうがいいかもしれないモーゼ.
18歳の頃,思い返して,ガチで震えた.

● 情状を

酌量する余地はある.

● かの祖父

何とかさんという人は,第2次大戦で腎臓を患い,塩気を伴ったあらゆる食事が禁忌.

塩が使えないというのは,相当なストレスになりそうだが

● その祖父

は,ずっとそれから苛々してたらしく,
寝たきりなのに,木刀をずっと握って寝たきりをしてらしたらしく(本気で器用だと思う)

● 娘息子が

気に食わないことをすると
その木刀を活用して,滅多打ちにされたとは,その長女(他界・伯母)が過去に言ってた.

たぶん,憂さ晴らしだろう,というのは

● 中2病の

僕は「思わなかった」が,当時はね.

ただ.

● 今

そのおっさんと
同じぐらいの齢になって,その程度の男児がやることとして思うに

● たぶん,憂さ晴らしだろう

ひどいもんだ.
どんな理由があろうが,病床で自分の食事もままならぬまま,息子娘を木刀で殴打する気持ちというのが僕には,

● いまいち

というか,微塵も納得と共感できないでいる.

いや,僕は数年間(数日間かも),塩の味のしない食事を取り続けるという経験がないから,
わからない.

● けど

少なくとも,そのジジィ本人でもなく,実際に殴られまくった伯母が,

● あれを

あたかも自分の
自分たち(兄弟姉妹)の武勇伝のように,小学生の僕と従兄に語ったあの伯母はどんな気分だったんだろう.

「殴られた私達」
という連合でも感じとってたのか.
それをその子達である,僕と従兄と,義理の従兄(当時・その後他人に)へのカタルシスとして昇華しようとしてたのか.甚だ迷惑な話だ.

ちょっとした下らない真夏の怪談よりおどろおどろしい.
そんなジジィの血が自分にも流れてる・・だと?

あの伯母にはまだ恨みがましい事柄が残る.
それは今回書く内容ではない.

● とにかく

そんな経緯があって,

● 我が母は

僕の見る中,人に謝ったことが生まれてこちら

● 一度もない

一度などは

「いいか,車に社名を載せてる奴らは弱い,見てろ」

と言って,社名の乗ってる車の癪に障ると言って,小学生ぐらいの僕から見れば「言いがかり」をつけて,謝罪させて見せていた.
当時の僕は「成程,社会にはそういう規則があるのか」ぐらいに思ってたが

● 今

僕が塾講師をやりながら,クレームを食らって

● ちょうど今から

13年ぐらい前,1年間怒鳴られ続けたことがあって

● その時の上司は

一生許さないけど
(ついぞ矢面に出ず,僕に電話掛けさせつづけたからなあ,本当,苦しみながらあれすればいい,と思ってたら不倫の果て振られてうつ病になって降格に次ぐ降格してるけど)
一生許す気にならない.

● まあ

そんな経験があって,

● なんの話だっけ

そうそう,身近な最強伝説

その3
僕の大好きな友人:
攻撃力:★★★☆☆
防御力:★★★☆☆
スタンド:攻防100倍

言わずもがな,僕の最強の,my better halfだ.
my strongest half って意味を成すのだろうか.英語として.

お義父さんから,

「おい,ほんまにええんか,こいつ」

● 「キッツいぞ」

知っとるんか,ええ,

と言われた方.

−存じ上げません,今の所は

と奏上したわけだが,当時.
今の所,「思慮深い」以外の形容詞は思いついてませんよ,お義父さん.

● 返品不可

と言われて一緒になった僕の better half曰く

この子(6歳)が性格キツイのは,もう分かってる,,とのこと

● 否,否否

それ以外に,いろんな血がある.

2歳で,喧嘩したあと,しばらくして油断した8歳の兄に,iPadを叩きつけた殺人未遂見るに

● あの子には

S&B以上のなにかのブレンドがなされてる.

● リビングで

家族には「やめた」と言ったはずの酒をぐびぐび飲みながら
自分の半生で出会った色んな人を思い出した.

あの闇からまだまだ出てくる.

● 例えば

平気で嘘を付く(嘘だとほぼ証明できない嘘だけ)小6のお兄さんには,間違いなく邪悪な僕の血が流れてる.

だから彼が泣いてても,僕は手放しでは信用してない.

● というのは

あの闇の中には,
僕が佇んでる.
白けた姿で.
うつむいて,
きっと顔はにやけてるはずだ.

見えないようにして.

ああ,あんなこと,しなきゃ良かった.だとすれば僕の子を信じられたのに.

いやあ,出てくる出てくる.
このリビングの向こうに滲むように広がる薄暗い和室からだ.なんだあの和室,どうなってんだ.

● 疲れたのかも

しれない.
毎日の仕事で.

仕事で小中学生の子たちと相対峙する際にひた隠してる何かが
偉そうにその深淵からこちらを見てる気がしている.

深淵から,あちらが,こちらを.

● だから

見返している.

● だが負けそうだ

今回は,娘の言動を最小限に抑えながら娘について血の滴るような考察をするというのをやってみた.

息子verはまた今度酩酊したら書こう.

久しぶりに
what i’ve seen, felt, and listened to を書く.

疲れてんのかな.