月別アーカイブ: 2008年2月

癌?

 恐怖症がある。
 中2からずっとだ。それが。

● 癌恐怖症

 自分が癌じゃないかって疑って正気を失う。
 中2〜3が特にひどかった。

 その後、自律神経失調症(僕の場合は寝不足に比例して失調ぽい)
 と合間って
 これが激化することが自覚できるようになってからは、

● 俺、癌かも

 って思うたびに

● 俺、寝不足かも

 と気づいて何とか対処。

 しかし、あれだ。

● 死にボクロ

 という言い伝えがある。
 足の裏のほくろは、気を付けろ。
 というやつだ。

 今、足の裏に、
 ある。

● メラゾーマ

 じゃなく、メラノーマ、日本名、悪性黒色腫。
 皮膚癌の中で滅法質が悪く、死亡率が高いと「家庭の医学」で読んだ覚えがある。

 中2の頃に。

● 戸塚の皮膚科に

 行くと、「まだなんとも言えないので、経過観察が必要です。」
 とおっしゃる。

 だいたい直径が5mmを越えたら取ったほうが良いってたっけな。

● 調べると

* いびつな形
* 境界不明瞭
* 色調不均一
* 長径6mm以上

 が主な診断材料で、特に、何かで読んだが

● 皮丘に

 広がる、という特徴があるそうだ。
 皮丘とは。

 指紋で、指紋として写る、皮膚の隆起している紋様が、皮丘(ひきゅう)だ。
 凹んでるほうが、皮溝(ひこう)。

 悪性黒色腫の場合、この皮丘をつたって広がる。
 ただのほくろは、皮溝をつたって広がるという感じだと読んだことがある。

 よく見ると、

● この、2年前ぐらいから足の裏にあるほくろは

 ・いびつな形
 ・境界不明瞭
 ・色調はやや不均一
 ・皮丘をつたっていて
 ・直径がそろそろ3mm以上

 しかも、歩くとチクチクと痛い。

 「癌は痛い」と
 お嫁のお父さんが胃癌を患われたときに仰ってたそうだ。

 まじかよ。

● というわけで、

 3月は、塾講師にとってはいくらか繁忙期を過ぎるので、
 がっつり、この足の裏の忌々しいほくろを切除する手術を受ける予定だ。

 しばらく痛くて歩けないんだろうなぁ・・。恐い。

● しかし

 こんかい、中学生・大学生の頃の僕ほど、
 死を具体的にびびってる感はなく。

 死ぬなら、短期間しか僕に時間がないのなら、何をしようかと

● おちついて考えた。

 たぶん、塾講師ではないのかもしれない。それが、
 僕の、本当に心からやりたいことなのかもしれない。

 順位を付ければ

1位 それ
2位 塾講師
3位 ロト6

 だ。
 3位がよく分からないが。

● それは

 世界遺産か、それっぽいぐらいに、魅かれる場所を中長期訪ね、
 それにたいして文章を書いて、
 多くの人に読んでもらってお金設けをする仕事だ。

 かなり漠然としているが、
 余命1年なら、すぐに仕事を辞めて、お嫁に頼み込んで
 マチュピチュやハラッパやメソポタミア周辺やカンボジアやアマゾンや南米に
 ノーパソとデジカメ片手に行きまくって
 レポート書きまくって、
 死ぬのかも知れない。

 あーその前に絶対子供欲しいなぁ。

 など、取り留めもなく考えていて、

● 最近読んだ本その8まで

(1) 7つの習慣
(2) 日本語の源流を求めて
(3) 生物と無生物のあいだ
(4) 竃神と厠神
(5) √2の不思議
(6) 坂の上の雲(一)
(7) リーダーシップ論

(8) ビジョナリー・カンパニー・・・読み中

 (7)が僕にとって今いちすげぇと感じなかったので
 ひきつづき仕事の本だ。

 教室長に今までどんな本を読んできたのか教えていただいて、買った。

 ビジョナリー・カンパニーはかなり面白い。
 文章は時々難解なのかも知れないが、それがちょうど楽しい。

● 次は

 病床からの更新なのか、なんなのか。

その後も

 本を読みつづけてる。
 前回まではこう。

(1) 7つの習慣
(2) 日本語の源流を求めて
(3) 生物と無生物のあいだ
(4) 竃神と厠神
(5) √2の不思議

 で、

(6) 坂の上の雲(一)
(7) リーダーシップ論・・・読み中

● ていうか

 一冊ごとに感想文書きたいなぁ、など考えつつ、
 割りと間が無い。

 間が無い。暇もない。など書きつつ実は今週のアタマ、、

● 1日まるまる休みを

 もらった。
 半ば考え無しに、この繁忙期に。

 後から上司に怒られた。

「来年、覚えておいてほしいこととして。

 神奈川県立高校の志願変更の〆切直前に、休まないで欲しい。

 まったくだ。

 ぽかーんだ。

 保護者から志願変更(出願高校の変更)の相談の電話が
 ずーーーっと鳴りっぱなしだったそうだ。

 しかも教室長は、保護者面談がある。

 めちゃ大忙しだったとのこと。

 ・・・おれ、ほんとうにプロか。

● で、その休みに

 それだけの代価を払って、
 どんな創造的なことをやってたかというと。

 2月11日(月)の俺。

● 起床

 8:00。偉い(?)。
 お嫁の職場まで車で行き、帰りに車を運転して帰る。

 つまり、1日仕事のお嫁の車を、1日借り受けるわけだ。

 で、家に帰って、しばらく2c・・yahooを見て

● 11:00になると

 近所のくるまやラーメンへ車で行き(車でないと行けない距離)
 ネギ味噌ラーメンの大盛りを注文する。

 友人のくるまやラーメンのネギ味噌ラーメン信奉者の影響で、
 いまや、月に1度は食べないと気がすまない。

 いや、うまいよ。
 ラーメンフリークな人々よ、先入観を捨てて頼むといい。

● そしてその後、

 次に気がついたのが18:10。

 ふとんの中で。
 毛布にまみれて。

 以上、僕の休日終了。

● 1日に20時間ぐらい

 寝たのは、正直、
 学生以来ひさしぶりだった気がする。

 何しろ(体力的に)疲れる、暇が無い。

 確かに、生徒に会うごとに元気になり、テンション跳ね上がり
 精神的にはそれほど疲弊感はないにせよ。

 慢性的になりつつある頭痛。睡眠不足。不能。

 むさぼるように寝ましたとさ。

● しかし読書

 楽しい。

 『坂の上の雲』なんて、背景だけどっかで読んだり、
 学生のころ、東大生の友人Sくんが酔うと饒舌で、よく語ってるのを聞いたり
 してたが。

 楽しい。
 司馬遼太郎さんの語り口が、何しろ、優しい。

 時は明治元年。

 色んな無茶がまかり通る、このくにの、黎明期というのだろうか。

● 学生たち、というか、若者たちが

 すがすがしい。

 秋山好古?が、フランス留学を決めたくだりなどドキドキした。

 自分の人生(ドイツ式の騎兵隊への構想)や、予定など、
 あっさりと、清清しいほどに、瞬時に切って捨て、それに対し微塵もうじうじしない。

 そして

● 司馬さんが優しい

 そんな、この国を形作ろうとしていた頃の騒がしい時代を生きた
 青年たちに、ほとんどの共感や共鳴をして、
 保護者のように優しい。

● 物語の中で

 彼らは、よく語り合ったりするわけだ。

 自分の将来、この国の将来について。
 若い、溌剌とした発想で。

 やがて物語の主人公の一人である正岡子規が病に臥すが、
 それでも彼らは本当に楽しそうだ。

 ちょうど、僕等がよく

● 司馬さんファンの友人の家で深夜まで

 飲み明かし、机上で弄ずる空理空論にすら酔いていた、
 懐かしくも
 永遠なる学生時代にそうであったように、だ。

● だからあの時、

 この国を背負って立つかもしれない立場にあった
 旧帝国大学在籍中だった友人が全巻を揃え諳んじ普通の学生だった僕等と共に
 酩酊していたのかも知れない。

 僕等はとうに30を越えた。