カテゴリー別アーカイブ: 入試問題

2012入試問題 沖縄県

GWの課題がすべて終えられた。

  1. 2012入試問題 岡山県 ・・・済み
  2. 2012入試問題 岩手県 ・・・済み
  3. 2012入試問題 沖縄県・・・済み
  4. 2012入試問題 岐阜県・・・済み
  5. 2012神奈川特色検査 湘南高校・・・済み
  6. 2012神奈川特色検査 横浜翠嵐高校・・・済み
  7. 2012神奈川特色検査 希望ヶ丘高校・・・済み
  8. 生徒用神奈川特色検査 練習問題2回分・・・済み

● 今回は

沖縄県の2012年の高校入試問題のメモだ。
智塾さんという塾のHPに過去の入試問題のPDFが保管されている。感謝。

智塾さん:http://www7b.biglobe.ne.jp/~satoijyuku/ (PDFはこのページ

下記は、上記ページのPDFのサムネイル。

2012okinawa-01 2012okinawa-022012okinawa-032012okinawa-04 2012okinawa-052012okinawa-062012okinawa-07 2012okinawa-08      2012okinawa-092012okinawa-10

● 問と平均点

問は全部で10。平均点は30.7点/60点満点(ONK学習塾のブログさんHPより)。
100点満点換算だと、平均が51.2点。
上記HPで公開されている過去6年分の平均を見ると、それでもこの年は高い方で、沖縄県の数学の平均は下記のよう。

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
28.5点(47.5点) 28.3点(47.2点) 31.2点(52.0点) 27.5点(45.8点) 26.1点(43.5点) 30.7点(51.2点)

()内は100点満点換算。

他科目もほぼ同様の平均点。
解いたのは2012年の数学だけだけど、易しい難易度を考えるとこの平均点はやや低めに出てるのかも知れない。

難易度:★★☆☆☆

● 解いてみてのメモ

[1][2]は非常に平易。計算と小問集合。

[3]角度。問2は、58°が2箇所あることから、円周角の逆で、4点ABCDが同一円周上にあるのが分かり、円に内接する四角形ABCDの対角の和は180°なので、∠BAD=180-70=110°で、最後は110-58で求まる。

[4]正三角形+台形。問1の完全証明は簡単。問2は問1よりAD=BCで、実は四角形ABCDが等脚台形。DCとAB間の距離は正三角形の高さで求まるので最後は気持よく解ける。

[5]は携帯の料金プランと1次関数の絡みで、神奈川特色検査系の難しめかと思いきやかなり平易。

[6]y=ax2。問1,2は中3夏期講習の導入問題レベル。問3でも講習中に解けるようになる問題。期末試験レベルでもない。

[7]確率。数え上げればすぐ解ける。引っ掛けも特になし。

[8]円と60度作図+角の二等分線の作図。平易。

[9]投影図からの空間図形。問1は平易だが、問2(2)はいいレベル。これだけ飛び抜けて楽しめる。

2012oki-9-2_062012oki-9_06

正四角錐の2母線の中点と、底面の2頂点を結んだ等脚台形の面積。脚の長さを求めるのに、相似と三平方を組み合わせる。見取り図かいて解く必要あり。

こんな感じ。

2012oki-9-2-tegaki-08

[10]階段を登る場合の数の規則性。楽しく解けた。がヒント多く優しい。3段目以降はその直前2通りの歩数の和になるのが文を読んでいくと説明されている。

2012入試問題 岩手県

GWの宿題,生徒たちにも出るが,講師にも出されるのだ。塾。

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  6. 2012神奈川特色検査 横浜翠嵐高校
  7. 2012神奈川特色検査 希望ヶ丘高校
  8. 生徒用神奈川特色検査 練習問題2回分

● 今回の

メモは2012年,岩手県の公立高校入試問題。
ちなみに岩手県、どこにも(公的機関に)入試問題がUPされてないので、自分でLibreOfficeで打ったのが下の画像。

2012-iwate-1 2012-iwate-2 2012-iwate-3 2012-iwate-4 2012-iwate-5 2012-iwate-6

● 中学生の方へ
2012-iwate.pdf[304.5kb]
もし使うようならご自由にどうぞ。中身は保証しません。修正の予定もありません。

問いは全部で11。平均は51.6点(KATEKYO学院さんHP岩手日報(表中のカッコ内が2012年)より)。

1:計算+小問、2:反比例の立式、3:場合の数(組み合わせ)・確率、4:資料の整理(概数の予想)、5:図形基本+作図、6:平行四辺形内の三角形の証明(完全証明)、7:2次方程式、8:座標平面上での折り返し、9:関数、10:半球、11:規則性
難易度:★★★☆☆

問1〜5:平易。問2の反比例は立式が辛い子いるかもだが、単位量あたりの大きさから立てれば簡単かな。問4の作図は中1学年末過去問レベル。
問6:完全証明。それほど難しくはない。
問7:解がx=3±√3で、xが3未満の条件が最後に出る。3−√3を反射的に除外する子がいそう。
問8:折り返した点の座標がやや考えるが、相似で2:1:√5、座標求めるからと、x軸y軸に平行な補助線を引けばすぐ出る。
問9:点Aのx座標をtと置いて始める。簡単。
問10:(2)が面白かった。60度→120度の円周角、平面に落とし込んで高さ2√3cmが求められれば体積すぐに求まる。
問11:ややムズかった。授業で解説するならどう解くんだろう。

● 2012年岩手 高校入試問題 問11

2012-iwate-11

(1)の問はこう。


[作業]が4回終わったときにできた模様には、黒い正三角形は全部で何個ありますか。


この「黒い正方形の数」は、神奈川のかつての必殺技、作表で求まる。

完了した作業番号
白い正三角形の数 27 81 243
黒い正三角形の数 13 40 121

黒い三角形は、1つ前の図中の白い三角形1個につき1個ずつ生まれる。
だから、

黒い三角形の数=(1つ前の図中の白い三角形の数)+(1つ前の図中の黒い三角形の数)

で求められる。たとえば、13=9+4のように。
一方、白い三角形は、1つ前の図中の白い三角形1個につき3個ずつ生まれる。
だから、

白い三角形の数=(1つ前の図中の白い三角形の数)✕3

で求められる。たとえば、81=27✕3のように。

(2)はどうやって求めよう。

● (2)の問は、


[作業]が4回終わったときにできた模様にある黒い正三角形の中で、最も小さな正三角形の面積を1cm2とします。すべての黒い正三角形の面積の和を求めなさい。


というものだ。
どう解こうか思案。

[1] 正三角形の1辺には、作業n回終了後、白い正三角形が2n+1個できている。

[2] だから、作業が4回終了後、正三角形の1辺には、白い正三角形が24+1=2=32個できている。

[3] 下図より、各段が白い正三角形の奇数個ぶんなので、そうやってn段つくると、白い正三角形n個相当の面積になる。

1〜1段目:1 = 1
1〜2段目:1+3 = 4
1〜3段目:1+3+5 = 9
1〜4段目:1+3+5+7 = 16

1〜n段目:1+3+5+7+・・・+n = n

よって、この時点で、正三角形の面積は、白い三角形32個分の面積=1024cm

[4] ここで、実際の白い正三角形の数は、上表より243個で、その総面積は243cm

[5] [3]と[4]より、黒い正三角形の面積の総和は、1024ー243=781、よって781cmとか。

● 岩手県の入試問題

割と見つからない。
県が著作権の関係で削除させているのかも知れない。

岡山県の直後だったので、おぉ、とか思う。
せめて僕のUPしたPDFが、中学生の勉強の助けになれば、など思いつつ、考えたら模範解答がなかった。


 

● pdfからjpegに変換する方法@linux

$pdftoppm xxx.pdf
これで、xxx-1.ppm、xxx-2.ppm、xxx-3.ppm、・・・というppmファイルができる。

ppmファイルはれっきとした画像ファイル。nautilusでプレビューもできる。

これへ

$for fname in *.ppm; do cjpeg $fname > ${fname%ppm}jpg; done

とすれば、上記のppmファイルがjpegにできる。
linux万歳だ。ppmファイルというのが渋い。ひとたびppmファイルにすれば、そのファイルに対して色んなコマンドが用意されているようだ。
例えば例の画像サイズ変更のん(pnmscale)とか、コマンドでの連携がさすがな感じ。リスペクトだ。

2012入試問題 岡山県

仕事柄、全国の高校入試問題を解く。

4月から、新卒の先生たちは、週に2県ずつのペースで解き進める。
新人研修の役目を仰せつかっているので、

● 僕も同じペースで解く

新卒の先生たちは、これ以外に週3回の早出の研修に、
休日返上での翌週授業の予習やら、何やらやるわけだ。
1年間、休日らしい休日はなかろう。

そういう苦労を想像するのにも大事だ。

● という

わけで、毎回解くたびに、どんなだったかメモを残す。
※47都道府県をあいうえお順で解いてるが,青森愛知茨城とかはすでに解いちゃった後なので,岡山県からはじめる。

● 2012岡山県 公立高校入試問題(岡山県私塾連盟さんHPより

2012okayama-thumbnail01 2012okayama-thumbnail02

 

問いは全部で5。平均は60.6点(KATEKYO学院さんHP)。

1:計算+小問、2:資料の整理、3:関数、4:連立方程式、5:相似の証明+三平方の計算

難易度:★☆☆☆☆

○ 問1
計算は非常に平易。小問に確率、相似比と面積比の相関、点と直線からの垂線の作図。
確率は4枚のカード。枚数が抑えられてる。
相似と面積は、円だが相似比も面積も問題文で与えられてる。しかも1:3と4π。する計算は4π×9。
作図も垂線のみの単発で、簡単。

○ 問2
中1の移行内容の「資料の整理」だが、基本的に人数を数えて、%にする相対度数のみで答えは全て割り切れて商は簡単な整数に。モードやメジアン求値なし。

○問3
2012.okayama-03

関数だが、パラボラアンテナで、電波が同時に同じ点に集まることを証明する問題。解いてて面白かった。三平方と2乗に比例する関数を合わせる。だが穴埋めで空欄は4つのみなので優しい印象。

○ 問4
2012.okayama-04

連立方程式で、途中式も書かせる。題材は相変わらず面白い。白玉を作るためにスーパーに買い出しする話。中2の定期試験ぐらい。

○問5
2012.okayama-05

半円に相似と三平方。①は円周角、平行線の錯角を使い、相似の証明後、②の(ア)は長さだけ与えて角度を聞いてるので察しが良ければ1:1:√2と2:1:√3を使用と気づき,(イ)以降はいよいよいい感じの難易度に。

● 神奈川のかつての旧独自入試と

比べてしまうと,どうしてもかなり平易に見えてしまう。
トップ校レベルの子なら満点になる内容なのかも知れない。

● そして岡山県には

岡山県私塾連盟という機構が存在すると知る。今回の更新ではかなりお世話になりました。県HPよりも。
岡山県私塾連盟:http://kenjukuren.jp/kakomon/

子どもたちの教育にまじめに注視する大人が,これだけ存在するのは純粋にすごいなあと感じた。

過去問や,解説・講評なども行っている。

神奈川の私塾は,いい意味でも悪い意味でも対立構造の先にまだ行けていないような気もする。
元来,私塾ってなんなのか,つまり僕の生業はどういうものなのか,少し考えさせられた。