月別アーカイブ: 2006年11月

玄箱/HG+320Gという癒し

 昨日は、今月3日目の休日だった。
 迷わず横浜のヨドバシへ。

● というわけで

 無事玄箱を手に入れた。

 

 感無量だ。
 もうずっと欲しかったけど我慢したり、本買って勉強したりしてた。

 さー使うぞーというわけだが、
 玄箱は、いっぺんぜんぶ分解しないといけない。(本で勉強済み)

● というか

 「玄箱って何だ」という人もいる。うちのお嫁もそう。

 玄箱ってのは、雑に言うと
 LANケーブルにつなげるハードディスクで、
 LANケーブルを通じて、色んなパソコンから読み書きできる。もの。

 なのだが、なんと、同時にれっきとしたパソコンでもある。
 (ディスプレイ装置の出力端子がないだけ)

● で、玄箱に

 OSを入れることができるのだ。Vine Linux。

 山下康成さんという方の出されている本
 『玄箱をハックしよう!』

 

 を片手に手順をおさらいする。

 ・ハードディスクは、別に用意しておく
  (玄箱には入ってない)

 ・いっぺん、全部ネジを外して、本体をばらさないといけない

 ・全部ばらしてはじめて、ハードディスクを付けられる

 ・ばらした本体は自分で元に戻す

 かなり無茶だ。好きな人向けなブランド。

● プラモデルを

 一度も完成させたことのない僕が挑戦する。

 プラモデルは、2戦2敗。
 以後、一切のプラモデルに触らなかった。

 時計を分解し、こわす。
 というか、部品がぜんぶ中に入らなくなり、断念したことがある。

 そして機械は、一度ばらすと、二度と元には戻らない気がしたまま今日にいたる。

● まずは

 今日買ってきたものを確認。

(1)玄箱
 =>横浜のヨドバシで買う。15800円(たしか)。LANケーブル買い忘れる

 

(2)ハードディスク
 =>横浜のドスパラ。320GBのultra ATA。10980円(たしか)。LANケーブル買い忘れる

 

(3)LANケーブル
 =>帰りの東海道線で思い出す。戸塚通り過ぎて大船の山田電機さんで。250円(たしか)

 

● 袋

 というわけで、こんなに袋が。

 

 最後の山田電機さんは悪いことした。。

「お客さま、会員カードはお持ちですか?
「いいえ
「じゃ、お作りいたしますね?
「いいえ
「えっ・・・(笑顔やや固まる)
「・・・。
「1050円お預かりいたしまーす・・・。(ヨドバシの袋に目をやりながら会計)

 だってカード類増えるとめんどくさいんだ。

● いよいよ箱を開ける

 フタを開ける。キャー

 

 全部だしてみるとこんな感じだ。

 

 袋を破いて、立ててみる。

 

 まだこの時点では、中にハードディスクが入ってないので、
 電源入れても何も起きないはず。
 あ、緊急用のOSは立ち上がるのかな。よく分からず。

● 添付品

 袋に入っているのは、

 

 ・本体立たせるための足
 ・A2版?ぐらいの両面印刷のしおり(説明書)
 ・ネジ3本(短いの2本+長いの1本)

 裏返すと・・・。

 

 ・・・。

 ファームウェア入りのCD−ROMのよう。

 ただ、ファームウェアは何が最新がよく分からないので、
 考えなしに、玄人指向さんのホームページから
 ダウンロードするつもり。

 なので不使用。

● 説明書

 これだけだ。

 表、裏

 (表裏はどちらか勝手に決めました)

 で、表には、分解+組み立ての手順が写真入りで載っている。
 ・・・が、
 「めちゃめちゃ分かりやすい」というレベルではない。

 慣れてる人なら、あのぐらいで十分なのかも知れない。

 僕は、『玄箱をハックしよう!』の解説を読みながら作業を進める。

 で、裏には、ファームウェアインストール後のパスワード類(右上)と、
 仕様(左上)と、
 それ以外の下側3分の2が「注意」と「警告」になってる。

● いざ

 はじめようと思うと

 

 不鮮明だった。
 シールには
  『「玄箱』をあけるときは注意すること。』
  『高電圧部があり危険です。』
 と書いてある。

 まぁ、買ってきたばっかだし大丈夫か。

● まずは半面をはずしてみる

 と。

 

 出た。
 緑色のやつだ。

 基板に何やら所々黒いチップがくっついてる。

 あそこがコンピュータが「考えてる」所なのかなあ。

 など、電子情報工学科卒なのを忘れ、習ったことも忘れ
 しばしにやにやして眺める。

 どれがCPUなのか分からないが、
 玄箱のCPUは、PowerPCっていって、
 たしかマッキントッシュと同じやつだ。

 インテル系でないパソコンを入手するのって、そう言えば始めてだ。

● ガンガンばらしてく

 基板につながっている電源のプラグが固い。

 爪でやってたら痛くしそうだったので、
 マイナスドライバでこじ開けるようにして外した。

 で、こんな。

 

 右の写真には、IDEのハードディスクのプラグが見えてきた。

● とうとう電源も

 はずしてしまった。

 

 ネジを外すとなんだか「カクカク」ってなって外れる。

 この辺でいよいよ、元に戻らなそうな気がしてくる。
 しかし

● そうも

 いってられないので、いよいよハードディスクをくっ付ける。

 

 これだ。
 破るぜ。

 

 中身は白い感じ。

 

 ずっしりと重い。これで320GBも入る。

 フロッピー30万枚分?

● で、しっかりと

 ジャンパピンを設定する。

 

 『玄箱をハックしよう!』によると、このハードディスク、
 「マスタ」になるように
 ジャンパピンを差し替える必要があった。

● 中略

 ここからカメラ画像が、しばし途絶える。

 本気で焦ったためだ。

 「戻らない」

 「フタが閉まらない」

 「元に戻らない」

 「もうこのまま一生、フタは閉まらないんじゃないか・・・・。」

 唯一?残されてたのがこのへんの写真だ。

 

 ハードディスクを取り付け、電源を何とか戻し、基板を戻し終わって一息入れてる。

 左は、その状態。
 右は、その後、さっきのハードディスク(基板の下に収まってる)に
 ハードディスク用の電源と、IDEのケーブルを差し込んだ所。

● 空白の10分間が過ぎたあと・・・

 やっとフタが閉まった。

 

 あとは、飾り?のようなのをはめ込めば万事OK!ヒャッホゥ

 とうとう玄箱、完成!!
 祝・320GB!!!
 ビバ玄箱、ハレルヤ自分!

 ウオー縦置きでしょ。やっぱ。

 

 !

 

 !!

 

玄箱というのを知る

ずっと、Mac mini に、linuxを入れたら、
さぞかし素敵だろうと妄想。

Mac mini だ。(約¥70,000也)

linux化するまえに、ちょっとMacを触ってみたり、
あのジージーいうmacのマウスのスクロール球を触ってみたり
しようかと
思っていたら。

● 玄箱

いやぁ。(約¥15,000也(Mac miniの2割ぐらいの値段))

音あんましそうにないし、いいわぁ。
ハードディスク別途買わなきゃいけないけど。

好きなサイズ買えるっぽいし。

NASというらしい。

要するに、ネットワークにLANケーブルでつなげるハードディスク。
その実、Linuxサーバだというからたまらない。

普通に(「ハック」して?)Webサーバとかにしちゃえば、
いま、この時間も働いてくれてる
3万円弱で2、3年ぐらい動いてるこのサーバー機ともお別れだ。

うー。

「ハック」の意味もよく分からないままに。。いいなぁ。

でもけっきょく
年末ぐらいまではできないかなぁ。

平和賞ぐらいなら、と中2

このあいだ、久しぶりに夫婦でテレビを見ていると
NHKスペシャルをやってる。

● いや、正確には

このあいだ、久しぶりに夫婦で横に座り
妻はノートPCで脱出ゲームを
夫は安酒を
煽りながらテレビを付けっ放しにしていると。

細かいが。

● 湯川博士の話をしている

ノーベル物理学賞を受賞した博士は
同じく受賞者のアインシュタインとも交友があり、
生涯、
一貫して
核の問題について発信し続けたという。

アインシュタインはその研究により、
皮肉にも
原子爆弾の理論を確立?したことになるらしい。

そして、番組は湯川博士の人生について迫る。

● 博士によるとこうだ

人類と核とは、一切、共存し得ない。

人類が核とともに生きることはできない、ということなのだ。

大東亜戦争を知り、
原子爆弾を肌身で見、
生きた人の
全世界に向けた、ラストメッセージというわけだ。

● 前も書いたが

最近、とくに北朝鮮の話が前よりよく出る安倍政権。
しかしちょっと切れ気味だ。

いや、あの国のしたことを考えれば、この国の人間として
切れるのは分かるし、
僕だって釈然とは全くしないわけだが、

ちょっと雰囲気が怪しい気がする。

そういえばこないだ中2の生徒が

「俺、国語難しいからノーベル賞ヤバいっすか。
 理科だと物理賞っすよね、俺無理っすから。
 医学なんとかもあるんスよね、知ってるんスよ。

 どれも無理そうっスけど、

 平和賞ぐらいなら何とか取れまスかね。俺。」

と言っていた。

● 核について

結論は出ている、と思った。

湯川博士の言葉だ。

人類と核とは共存し得ない。

● こないだ

国会かどこかで、
核に関する議論は必要だが、非核三原則は大事だ。

みたいなことを言ってたらしい。

しかし。
議論の余地無し。

というのが、
戦争を経験し、原爆によって身体の溶け出した人々の悶絶を見た
一人の科学者の生涯貫いた主張ではなかったのか。
ていうか。

安倍さん、NHK見てんのか。

● 色々な持論

聞いてもないのに「日経をとってる」という人が好かない。

ははぁ。

と思うわけだ。

高校のときそんな人がいた。彼目は泳いでる。

「まぁ、うちは日経、とってるからさ。ニッ・ケ・イとっ・て・ん・だ。日経」

だいたひかる風に言うとどうでもいいのだ。

当時の僕が考えに考え抜いて返した言葉は
滝に打たれれば悟りが開けるわけでもあるまい、ということだ。

● それとともに、もう一つの持論は

相撲をとるには、同じ土俵にあがらねばならない。

ということだ。

核の議論をするなら、北朝鮮と同じ土俵にあがるということなのか。
なんても思う。

もう命令書だかなんだかで、
NHKの女性キャスターに十二単でも着させて
大和言葉満載で、北批判でもすればいいホソカワタカシ〜♪

● なにしろ

僕も戦争を、ほとんど全て知らない。almost all だ。

安倍さんも初の戦後派?だというので、
少し気になる。

僕が、僕に、というか僕が今まで生きてた中で
僕に伝えられた戦争とは。

● 日経とってんだぜ

というわけで、僕もいつからか日経をとるような人間になりました。
いい意味でも悪い意味でも。

で、日経新聞には、文化面というのがあって、
そこに「私の履歴書」というコーナーがある。

この「私の履歴書」、
世の大先輩がたが、ご自分の半生について書かれている。

半生というか、だいたいが7,80年分なので、半生が正しいとすると
先輩方はあと7,80年ぐらい生きることになるのだが。

● その「私の履歴書」で

多いのが、戦争の話だ。

味の素の江頭会長がいま連載されている話でもやはり
幼少時の
生々しい戦争と、人(々)の死について書かれていた。

そうして、はだしのゲンから始まって、
「私の履歴書」やさだまさしさんの歌(『広島の空』とか)や、
僕の想像などから。

● 戦争は

人殺しなのだなあとつくづく思う。

どの国も許していない罪。

先制攻撃で始まり、人が人を殺す。
苦しい、悲しい、さみしい、あらゆるネガティブな感情を生み出す。

● もしも僕が戦争をしていて

銃を持ち、
構え、
その先にいる「敵兵」の、
その後ろに
その人を大事に思う人の影が見えたら引き金を果して引けるだろうか人間として。

その人が大事に思う人々の息づかいが見えたら、僕はその人を殺せるだろうか。

彼が戦争という理由で、僕を殺そうとしていて、
彼も僕も引き金に手をのせていて、
僕は嫁さんや、嫁さんが大事に思う人々、僕の大事な人達、

どちらかがどちらかを殺さねば、片方が必ず銃弾を受け死ぬ。

僕は相手を殺せるだろうか。

● これらの想像は土俵を

同じくする、という覚悟がなければできない。

そして、自分に優しい気持ちがなければ、
想像することに意味がない。

実は嫁さんと喧嘩をした。
いつもは仕事帰りに電話をする。
今日、今夜、電話をして
また、昨日のように出てくれなかったら
僕は二度と電話をすまいと電話した。
彼女は出てくれて、
仕事を労ってくれた。

そして、途中のコンビニのレジで僕は
優しい気持ちになっていた。

僕の優しい気持ちは全て
嫁さんからもらっていると
自覚し、感謝した。

● この気持ちを

一片々たくさん集めて
それをつなげられれば、
納得ずくで幸せな死を迎えられるのかも知れない。

だから今は極めて平和を願うのだ。

塾講師、もうすぐ1年

 塾講師に転職して
 来月1日で丸一年になる。

● 日経を

 読む。これは前の会社にいた頃にとり出した新聞だが
 惰性でそのまま購読している。

 そんで、おもに文化面と、一面の「春秋」ばかり読むから
 経済に疎くていけない。

 しかしたまには(時間さえ余れば)違う面も読む。

● 2006年11月4日(金)の

 2面、「総合・政治」面に『北朝鮮 核』と題し
 元官房副長官の石原信雄さんという方の話が載っていて
 電車で読み耽る。

● 結びにこうあった。

 「敵基地攻撃論もあるが、日本の憲法上では無理だし、すべきではない。
  戦争は自衛の名のもとに先制攻撃から始まっている。」

 基本的に、戦争は先制攻撃から始まっているのだ。

 そりゃそうか。

● 今、wikipediaで調べると

 石原さんは1926年生まれで、
 やはりwikipediaで調べると
 第二次世界大戦は、1939年9月1日から1945年9月2日に
 かけて行われたそうだ(不勉強)。

 真珠湾攻撃が1941年だというから、
 その日、石原さんは15歳だったことになる。

● 僕らいわゆる戦争を知らない世代は

 そうとう、ビビらなけばいけないような危機感もある。
 少なくとも想像力は持ちたい。

 戦争とは、人が人を殺すことなのだ。
 世界中の誰も、本当は望んではいないはずだ。

 しかし戦争がある。

● やるせない

 そして人が人によって殺される。
 殺された人はどうだろう。

 その人とても、風の中から自然に生まれたわけではない。

 その人を愛する人がいよう。
 その人が殺される。

 ある国の人間によって、惨殺される。

● その人を愛する人は

 また、憎しみにより、その国の人を殺す。
 こんなことがもし起これば、また耐えがたく抑え難い憎しみが生まれる。

 すべて、先制攻撃から、不幸がどこまでも続く。

 いくらか政治的な意図に翻弄されているのかも知れないが
 そうはいっても心から
 未だに日本をうらむ人もいよう。

● 戦争といえば

 『坊っちゃん』の下りが印象に残る。

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 俺と山嵐はこれで分れた。赤シャツが果たして山嵐の推察通りをやったのなら、
実にひどい奴だ。
 到底智慧比べで勝てる奴ではない。どうしても腕力でなくっちゃ駄目だ。

 なるほど世界に戦争は絶えない訳だ。個人でも、とどの詰りは腕力だ。
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 軽く戦争を肯定する皮肉なのかも知れない。無鉄砲。

◯青空文庫◯
 => http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card752.html