塾講師に転職して
来月1日で丸一年になる。
● 日経を
読む。これは前の会社にいた頃にとり出した新聞だが
惰性でそのまま購読している。
そんで、おもに文化面と、一面の「春秋」ばかり読むから
経済に疎くていけない。
しかしたまには(時間さえ余れば)違う面も読む。
● 2006年11月4日(金)の
2面、「総合・政治」面に『北朝鮮 核』と題し
元官房副長官の石原信雄さんという方の話が載っていて
電車で読み耽る。
● 結びにこうあった。
「敵基地攻撃論もあるが、日本の憲法上では無理だし、すべきではない。
戦争は自衛の名のもとに先制攻撃から始まっている。」
基本的に、戦争は先制攻撃から始まっているのだ。
そりゃそうか。
● 今、wikipediaで調べると
石原さんは1926年生まれで、
やはりwikipediaで調べると
第二次世界大戦は、1939年9月1日から1945年9月2日に
かけて行われたそうだ(不勉強)。
真珠湾攻撃が1941年だというから、
その日、石原さんは15歳だったことになる。
● 僕らいわゆる戦争を知らない世代は
そうとう、ビビらなけばいけないような危機感もある。
少なくとも想像力は持ちたい。
戦争とは、人が人を殺すことなのだ。
世界中の誰も、本当は望んではいないはずだ。
しかし戦争がある。
● やるせない
そして人が人によって殺される。
殺された人はどうだろう。
その人とても、風の中から自然に生まれたわけではない。
その人を愛する人がいよう。
その人が殺される。
ある国の人間によって、惨殺される。
● その人を愛する人は
また、憎しみにより、その国の人を殺す。
こんなことがもし起これば、また耐えがたく抑え難い憎しみが生まれる。
すべて、先制攻撃から、不幸がどこまでも続く。
いくらか政治的な意図に翻弄されているのかも知れないが
そうはいっても心から
未だに日本をうらむ人もいよう。
● 戦争といえば
『坊っちゃん』の下りが印象に残る。
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俺と山嵐はこれで分れた。赤シャツが果たして山嵐の推察通りをやったのなら、
実にひどい奴だ。
到底智慧比べで勝てる奴ではない。どうしても腕力でなくっちゃ駄目だ。
なるほど世界に戦争は絶えない訳だ。個人でも、とどの詰りは腕力だ。
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軽く戦争を肯定する皮肉なのかも知れない。無鉄砲。
◯青空文庫◯
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