ということで、断酒をした。
もう、ほんと、生まれて初めての体験だ。断酒。コーレーグースーすら使わない。
37の誕生日から1滴も飲んでない。
もうすぐ1ヶ月だ。
変化
痩せた。
80.2kgというセンセーショナルな体重が73.2kgまで減った。
両親には「おぉ、まあ、見れるぐらいになったな」と評される。
親が直視できない体型というのがあるんだ。なるほど。
理由
酔うと記憶をなくす。昔からだ。
それで、『7つの習慣』という本に薫陶を受け、以前、「振り返り」をしたことがある。
- 1日の振り返り
飲んだ。 - 1週間の振り返り
飲んでた。 - 1ヶ月の振り返り
ずっと飲んでた。 - 1年の振り返り
363日ぐらい飲んでた。 - 10年の振り返り
そうかあれも酒か・・
兎に角
少なくとも、毎日飲むのは病気らしい。すると僕はここ17年ほどずっと
病気だ。
なんてこった。病気かよ。
しかも病名は「アルコール依存症」になることになる。診断はしてもらってないが。
西原さんの
旦那さんの鴨志田さんという方は戦場カメラマンで、晩年アルコール依存症で入院され、そして癌で亡くなったらしい。
いつしかトイレの本置き場スペースに
アルコール依存症の本
が並びまくるようになった。お嫁が買ってくる。
その中にあった。
- 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(鴨志田 穣 著・講談社文庫(表紙絵:リリーフランキー))
私小説。一応「フィクションです」と書いてあるが生々しい。表紙絵が怖いバージョン。 - 『西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気』(西原 理恵子 著・小学館)
読んでくと恐ろしい病気だ。
- アル中になると、1滴でも飲むとそれ以降、麻薬と同じになる。
- アル中は1度発症すると、一生治らない。
- 対策は1つしかなく、一生、断酒することのみ。
で、診断基準をWebで調べると:
飲み方が
- 終業前から、飲みたい
- けっきょく待ちきれず、帰宅前に、飲む
- 今日はやめとこうと思っても、飲む
- 一旦飲むと、あるだけ、飲む
- 翌日、酒臭くなるぐらい、飲む
- 酒が抜ける頃、不安、焦燥感がある
引用:「アルコール依存症の診断基準」
であれば、アルコール依存症の疑いが濃いらしい。
であれば、発症しちゃてるよ。。
Wikipedia(2013.04.18時点)なんかみると、26人に1人ぐらいの割合で、アルコール依存症なんだそうだ。
多っ。
日本の飲酒人口は6,000万人程度と言われているが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われている。飲酒者の26人に1人がアルコール依存症という計算になり、精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気であるとも言える。なお、この230万人という人数はWHOの算出方法により割り出されたものである。2003年の精神科病院における「アルコール使用による精神及び行動の障害」による入院患者数は2,751人であった。 (Wikipedia – アルコール依存症 概要 より)
という
わけで断酒断行だ。
# 断酒三日飲まざれば刮目して見よ、というわけで、一日飲まなかったらワンクリックしていくPHPサイト「刮目」を作ろうとしたが時間なく。
思えば
依存症体質なんだと思う。
- タバコ
10年ほど続き、ボヤ未遂出し、1日2箱マルボロとかKOOLとか吸うようになって、30歳の誕生日から禁煙。 - パチンコ
数時間で月の全生活費を使い果たし、そのままアコムに軽いタッチで行こうとして友人に止められ中止に。 - 麻雀
学生時代に毎晩のようにやるようになり、後輩の皆さんに原チャリ1台分ぐらいを差し上げ、封印。
考えたら定食屋でもいつも同じ席に座るもんなあ。
同じ行動をぐんぐん繰り返すことに快感を覚える質なのかも知れない。
ただ、今回の件、職場の人には
褒められた
すごいね、塾の先生は。こんな僕を褒めてくれる。普段、生徒を褒めて伸ばそうとしている面々。
彼ら曰く、何が偉いって−
「ちゃんと辞められてんじゃん。」
とのこと。確かに。
タバコもパチンコも麻雀も。そして、人類が滅亡でもしない限り不可能と思われていた、酒までも
辞められるんだ
確かに依存症になりやすい性質のようではあるけど、辞められる。
という、新しいタイプの自信を得る。
そして
一ヶ月が経ち、
今度はノンアルコールビールを日に6本近く飲むようになっているという、
ドラえもんのオチにあったような結末に。