日別アーカイブ: 2007年9月2日, 01時19分

大人のタクシー

 に乗った。

● タクシーと言えば

 林さんだ。Webやぎの目の。

 都内のサラリーマンが飲みの帰りにタクシーに乗る。

 終電が終わっちゃってるからだ。

● で

 乗務員さん(運転主さん)とのやりとりを
 短いコラムに書いていた。

 これが非常におもしろくてニヤニヤしながら読んでた学生時代。

● 今日、タクシーに乗る

 ふだんは

 相武台前→相模大野→湘南台→戸塚

 で帰るわけだが。着くとほぼ午前1時なわけだが。

● 今日は

 相武台前→相模大野→湘南台

 でゲームオーバー。
 地下鉄の改札へ行くと、目を合わさないようにしながら
 市職員が

−はい、もう、ないですよー。
−ないよー

 と言って歩いてる。
 なんだよ、

● お客を「おまえ」と言っていた

 相●鉄●線と同じじゃねぇか、なんだよ、
 それは。

 お客さま、終電が行ってしまっておりますので、
 本日はご利用になれません。

 ぐらい言えよタコ。

 と心で叫び、笑顔でタクシー乗り場へ急ぐ。

● すると

 全っ然、来ねぇ。

 で、長蛇の列が

● できるかというと

 そうでもなく、コンスタントに3、4人が
 「じーぃ」っと待ってる感じ。

 湘南台ってけっこう田舎だ。

● やがて来る

 タクシーに「どこまでですか?」と聞かれる。

−戸塚ですー。
−戸塚の?
−あ、●●ですー
−●●って、長後街道を下っていけばいいですかー?

● よく、

 分からないです。

● といったら

 苦笑された。
 で、「今日はボスと飲みで、気がついたら電車が終わり、お金もくれず、飲みも割り勘で。」

● 明日、嫁さんに、怒られますわ

 と、サラリーマンぽい手話を交えながら語ると。

 「分かる分かる〜」

 と乗務員さんも乗り気だ。

● しばし

 そんな話題で盛り上がったが。しかし

● そもそも赤の他人なので

 会話がもたない。

 湘南台から、僕の自宅アパートまでは2、30分ぐらいかかる。
 そこで。

● 乗務員さんが振ってきた話題は

−いや〜、うちの社の近くにさぁ

−はぁ、

−ここ10年、ずーーっと舗装されない道があってよぉ。

−はぁ、

−それもさぁ、3、4メートルぐらいの区間なんだわぁ。

−ええ

● 以降、

 その舗装されない道について15分ほど話合いながら
 自宅に到着しました。

−その両側に、こう、わかる?10軒ほど家があるわけ

−ええ

−晴れてりゃいいよ、でもさ、人生と同じで晴ればかりじゃねぇわけだ

−はあ

−舗装されてないと埃がでるじゃん

−っすよねぇ

−舞うわけ

−舞うんすねぇ

−そうよ、でさ、俺もずーっと不思議だったんだけどさぁ、

−何がですか?

−だからさ、その両側に、こう、10軒ほど家があるわけよ

−ええ

−で、埃がさぁ

−はあ

−舞うわけよ

−(さっき聞いたなあ)ええ、不思議っすねぇ、それ、舗装されないんですか?

−そうよ、もう、ここ10年ぐらい舗装されなくてさあ、道って人生みたいで

−埃が舞うわけですか

−埃?違う、晴れの日ばかりじゃないんだよ

−ああ(結論は埃じゃんよ・・・)

● みたいな話をしながら

 「会社の近くのなぜか舗装されない道」の話だけで
 大人はタクシーに20分ぐらい乗って、3220円払えることが判明。