断酒にまつわる言葉

今週の月曜、11/18にアルコール外来と、アルコール勉強会へ行く。
さんざん逡巡したわけだが、結局行くことにしたのだ。

勉強会の参加者の方々は、みな僕より先輩で、断酒歴も長い方だと15年近い。
勉強会では、順次、参加者の方のエピソードや、近況を話し、自己開示していく形だった。

そうやって伺った中で、ずっと大切になりそうな言葉をメモする。

● 胸に刺さった言葉

 ここまで自然とメモにペンが動く会も久しぶりだ。

(1)歳をとればとるほど「あの時やめておいて良かった」と思うようになる

 これの別バージョンだったとしたら恐ろしいと思った。
 「あの時、辞めてさえいれば」

 勉強会の後の、医師との診察でも言われた。

「ここはね、重篤な依存症の方の入院設備もある。
 そちらの診療も僕はやってますけど、患者さんたちの人生の中には、ターニングポイントが2度や3度はあるみたいですよ。
 あの時、やめておくべきだった、というね。」

 担当の医師が教えてくれる。

「今が丸山さんにとって、その時の内の1つかもね」

 今辞めねば10年後、別の形でこのお医者にかかることになっていたかも知れない。

(2)アルコールを辞めれば、今起きている全ての問題が解決するわけではない

 何らかのことがらに行き詰まり、アルコール外来に来るわけだが、
 酒を辞めればそれらのことが、一挙に解決するなんてことはない。

 一人の方は、むしろ、酒なんか辞めても、何も変わらないよ、と言われました。
 自分自身の心のありようが変わらないと。
 結局はねえ、丸山さん、自分のここですよ、と胸を親指で指してお話下さった。

 もっともだ。

 たぶん、唯一言えるのは、酒を辞めればもう酔わない。
 それ以外は何も変わらない。
 それ以上は、自分の心次第ということなんだ。

(3)判断を誤るにしても、素面できちーんと考えて間違えるようになる

 後悔がない、ということなのかも知れない。
 僕は37年間、素面でたくさん間違えてきてる。
 でも酒で間違わなければ、僕の人生自体が大きく変わっていたとも思ってる。

 素面の間違えは、結局、それほど重傷にならない。
 ちゃーんと考えてから決めてるから。

● ある意味

思った通り、こうして苦しいと思いながらも参加すれば、
そのコミュニティの中で社会というものができ、感じ、僕は頑張れるような気がしてる。

次は12月の中旬。

それまで、あの日いらした皆さんが、お酒を断って、再度参集される。

● にしても

これプラス、明日金曜日は生まれて初めてカウンセラーの元へ行くことになっている。
久里浜の精神科へ行き、近所のカウンセラーに行く。
まるで病人のようだ。