ひゃーほー!!!
夏期講習の中休みだ。
内緒だが、明日から一人旅に出る。
予定では、18切符で福井を回って金沢にピンポンダッシュして、
帰りは新大阪からのぞみの自由席。あくまで予定。
● 8/9(土)
中休み前の最後の授業が終わる。
すると教室長が言う。
−今日、22時完全撤収で、終電まで一本勝負(笑笑で飲み)だ!
御意。
● そういえば
こないだ、終電を逃したのが、上記一本勝負だ。
職場前の笑笑で飲んで、終電で帰ったためしがない。(自業自得)
● その日も
気がつけば23:30終電に対し、時既に25時前。
帰る気が全くないと言っても過言ではない。
しかしタクシーで帰るほどの経済力もなく、
度重なる散財で、マンガ喫茶に泊まるのも少々憚られる。
● 仕方ないので
理数&国語をお願いしているY先生に相談する。
深夜、終電がなくなってからのサバイバルに長ける。
−どうしましょう。
−んーそうっすね、じゃあ、丸山先生
−ええ
−丸山先生、こうしましょう。
つまりこうだ。
これからY先生は隣駅の雀荘に行くから、朝まで雀荘のソファーで寝てれば金が一切かからない。
● なるほど
というわけで、小田急相模原で降りる。
深夜、職場の1つ隣の駅で早々に電車を降りる感覚というのは
かなり不安な感じだが仕方がない。
これ以上進んでも家に届かないのだから、ソファーへ向けて千鳥足で歩いて行く。
● 西原理恵子さん
という漫画家の話を思い出しながら、相模原地区を代表するような歓楽街が続く
小田急相模原の夜の町を歩く。
しばらく歩いて、真っ暗な通路脇のシャッターをY先生が無造作に持ち上げると
中は魚市場のような活気と光に充ち溢れ、
やや無骨そうなマスターが笑顔で迎えてくれる。
おぉ・・。
シャッター閉まってたらまさかここでこの時間に雀荘が営業してて、こんなに繁盛してるとは気づくまい。
● で、
もうやぶれかぶれな感じでソファーに横になっていると、
知ってる塾の先生が徐々に、次々に、シャッターを開けて挨拶して入ってくる。
ここが、こないだY先生が言ってた雀荘なのか。
● Y先生
うちの教室と、小田急相模原の教室を行き来する多忙な先生だ。
実力派。
大学では数学科で、整数論を研究してたのだそうで、
酔うと延々、数学の理論・・・・
● など全く語らず、
数学者の数奇な運命、若くして死んだ天才数学者のエピソードを延々と熱く語る。
本当に数学の研究してたのか、ぐらいにある意味で熱い。
−いいですかっ、ガロアを、彼を知らないという数学者は信用しないほうがいい
数学を志す者でガロアの名を知らないなんてえ奴ぁね、モグリですよ、モグリだ
−で、そのガリアって誰です?
−ガ・ロ・ア!天才ですよ
−で、どう?
−どうって、・・・。あれですよ、20歳の若さで、いいですか、二十歳で
恋人を巡って、当時ですからねぇ、決闘を申し込まれて、それを受けて立って、負けて死んだんです
−天才なんですか
−数学者ですよ、彼は、その決闘の前日の夜まで数学の偉大な証明をしていて・・・
その講義はあまり数学の理論を語るわけではなく、
一人ひとりの人となりにY先生が勝手に共鳴しながら、明け方まで続くのが常だ。
数学者になるよりは、うちの塾の講師になったほうが向いている人だ。
● で、その雀荘
この間もY先生と、隣の教室の先生で徹夜して、
教室の横を歩くと、早朝6時過ぎ、
部活の試合に行く担当中学の担当生徒たちと出くわしたのだそうだ。
−わぁ先生!なんでこんな時間にいるのー!?
−うぃーーーっす!
−えーなんでなんでー?!
−うぃーーーっす!
そりゃ何も言えん。見知らぬ顧問の先生と生徒の前で徹麻帰りだとは。
8/10の朝、歩いてみて初めて気づく。
たしかに教室、近えぇ。
こりゃ、会うぜ。
● 8/10(日)
ふと、ゴールデンウィークを思い出す。
今年のゴールデンウィーク、何もする前に終わった。
何しろ、計画性のなさが問題。
「全てのものは二度創られる」in『7つの習慣』
それが建築物であれば第一に設計され、第二に施工される。
● この中休み
まず第一に設計せねば!
というわけで、中休みの予定を組み始めた。
● 8/11(月)
気づくと1日経ってる。
これを書いてるのはもうそろそろ8/12(火)だ。
いや〜ん。
計画してる内に、もとい、計画する前からどんどん、
光陰が
過ぎ去っていくわ、いやだわサイバラ〜
● と、いいわけで
決めた。
12,13は、旅するのだ。
これでいいのだ。
中3理科は天体の授業。
−太陽はどっちから昇る?バカボンの歌は忘れろ〜♪
なんて今年も言ってたら赤塚不二夫さんが亡くなった。
西から昇ったお日さまが東へ沈む〜♪
これは黄道十二星座上を太陽が進む場合の見かけの動きの場合は合っている。
だからこれでいいのだ。
と言ったが受けない。
● 夏期講習〜中3 理科〜
天体だ。
3年ほど前の日記に書いてあるはずだ。
● 太陽が恒星、恒星の周りを周るのが惑星、惑星の周りを周るのが衛星
という授業の中で、
Q「では、地球の周りをまわっている星は?
A「月
正解率、20%。
お〜やはり。
ちなみに、その他は。
・地球はまわっている(自転・公転含め):正答率50%
・地球のまわりを太陽が回っている(○か×か):正答率70%
まずまず。
もし、この授業を塾に通ってない生徒で
中学の理科で寝てた生徒が居たら・・・と思うとちょっと思案。
死んだ後あの世でコペルニクスにとうとうと語られるであろうだ。
● 理科はもう
何とかして笑わしたいわけだ。
数学でもできれば笑わせまくりたい。
そして成績が上がり、しかもなんかすげぇ知的好奇心をくすぐられるような番組、
いや、授業でありたいのだ。
● てっとり早く
西から昇ったお日さまが東へ沈む〜♪
これは黄道十二星座上を太陽が進む場合の見かけの動きの場合は合っている。
だからこれでいいのだ。
と言ったが受けない。
続いて太陽系の惑星の特徴について。
● クレーターが多いのは?
答:水星
● 大赤斑があるのは?
答:木星
その他、いろいろ蘊蓄を。
● 環を持つ惑星は?
答:土星
「おーそうだよな、土星だね、どせいさん、ありがたいですー」
と言いながら板書。とくに強調するでもなく流す。
わかる生徒だけ微笑。
● 自転軸が横倒しになってるのは?
答:天王星
ちなみにこれらは、資料集を見ながら、当てさせる感じで進める。
だから資料が読めれば「自転軸が横倒し」のキーワードで天王星だと生徒はわかり、答えられる。
しかし、案の定?
−自転軸が横倒し、って意味わかる人?
というとやや心許ない。
● いいか、地球は
−23.4度傾いてるんだ。
と言いながら、顔を「はてな?」な感じに傾けてぐるぐる回る。
そして
−公転もしてっからな、こう、なんていうか(ぐるぐるぐるー)
やや受け。
で、さあ、と続ける。
−自転軸が横倒しってことは、地軸が真横に・・・・
かなり期待した笑いが出始める。
よしよし。
−わかるかな、地軸が、もう、こう、真横にってことはだな!
と言いながら「オリャー!」と叫んで教室に寝そべり
−もーどーでもいーよー、送れー
と叫びながらもんどり打つ。普段は真面目なキャラの32歳。
教室大うけ。やったぜ。
まあ、天王星はまとめテストには出ないんだけどね。
● という
ことをやりながら、
12,13は一人旅をする。
● というのは
普段、めちゃめちゃ本を読んでるという先述のY先生へのあこがれもあり。
電車で、もの凄く本を読むようになったのだ。
だって
● 通勤に3回乗り換え、ドアtoドアで100分
断然、読む。
前に社長に「お前よぉ本読めよぉ」と言われて読んだのがきっかけ。
本が、非常ーーーっにおもろい。
● そういえば、久しぶりに
社長以来読んだ本・・・。
(1) 7つの習慣・・・・・・・・・・A
(2) 日本語の源流を求めて・・・・・A
(3) 生物と無生物のあいだ・・・・・B
(4) 竃神と厠神・・・・・・・・・・B
(5) √2の不思議・・・・・・・・・B
(6) 坂の上の雲(一)・・・・・・・A
(7) リーダーシップ論・・・・・・・F
(8) ビジョナリー・カンパニー・・・A
(9) お金は銀行に預けるな・・・・・A
(10)Web進化論・・・・・・・・・・B
(11)カラマーゾフの兄弟1・・・・・C
(12)ビジョナリーピープル・・・・・C
(13)相対性理論の世界(ブルーバックス)・・C
(14)面白いほどよくわかる数学の定理・・・・F
(15)毒になる親・・・・・・・・・・B
(16)坂の上の雲(二)・・・・・・・C(途中で諦めた)
(17)コトラー教授の何たらかんたら・・・・・B(途中でやめた)
(18)ジュセリーノの予言・・・・・・C
(19)3つの真実(読み中)
Aが最上。早く読み直したい。
Fがもう二度と。
以前に紹介したのが4月で、(10)まで読んでた。
途中(11)から方針を変更し、
読み進める速さがあまりに鈍ったり、遠のいたりしたら容赦なく次の本にすることに。
●(11)カラマーゾフの兄弟1・・・・・C
前書いたとおり、なんか「血」というものを思い出してしまうので
気持ちが悪くなり断念。
ちょうど前後して、おやじの理不尽な恫喝@早朝があったのもある。
●(12)ビジョナリーピープル・・・・・C
印象に残らない。
いわゆるビジョナリーな人々の動言が書き連ねられている。
結びもあまりよく覚えてない。
あーあ、という感じではあったが、読んでる間は、
なんか、常に何かがチャージされてる感じで頑張れたような気もする。
●(13)相対性理論の世界(ブルーバックス)・・C
いわゆる「ブルーバックス」である。
大学の研究室で助手のYさんという方が人を馬鹿にして
−まさかそれ、「ブルーバックス」に載ってました、なんて言うんじゃないでしょうね
なんて言ってたのを思い出す。
それはYさんが昔教授に言ってこっぴどく絞られた記憶なのではないか、
など勘ぐりながらYさんとはもう10年来会っていない。
ブルーバックスというと、何だかその時の記憶が蘇ってきてちゃちぃ感じがよぎる。
が、実際にあまり落ちない。
大事な式がいきなり天下り的に紹介されていたり。
なんでそういう式になるのか気になったまま、読み物として終わった。
●(14)面白いほどよくわかる数学の定理・・・・F
ひどい。
本当にひどい。
読んでて腹が立つなんてのは、あまり経験がないが、これは違う。
まず、校正できてない。
「1−5 ピタゴラスの定理を証明してみよう」
では、図だけ描かれていて
「この図は正方形の面積から三平方の定理を証明している」
とだけ書かれている。
数学が苦手な僕には、どう証明しているのやらわからない。
紙面の関係と、
時間の関係と、編集サイドの何より
やる気の関係で、
本当に、お粗末極まりない。
他にも「先ほどのページで触れたとおり」という内容が
「先ほどのページ」をいくら探してもなく、お陰で車中で数分無駄にし、
その記述よりずっと後のページで触れられている
(編集の過程でページの位置が変わったんだろうけど・・・)
なんてのもある。
なにより、僕の数学的な好奇心を全く掻き立てられもせず、
数学的な好奇心を微塵も充足してくれなかった。
体裁や、売り方を見て思いとどまるべきだった。
これで1300円だというのだから、
タイトルや立ち読み時の中身のパラ見から受けた僕の印象からすれば
ほとんど詐欺に近い。怒りすら感じる。
●(15)毒になる親・・・・・・・・・・B
ものすごく影響を受けた。
身内、というか、家族、というか、自分自身のルーツについて
考えさせられた。
バチあたりだろうが、
僕という時間から、丸山でなくなれるのであれば、気持ちがいい。と前に書いた。
●(16)坂の上の雲(二)・・・・・・・C(途中で諦めた)
司馬遼太郎症候群。
お嫁が言ってた通り、もう、話が把握できなくなった。
人の名前が大量に出るのはわかる。
二巻では艦隊の、艦一つ一つの名前が出てくる。
もうどこの国の船なのやら想像もつかず、
NHKでの映像化を待つことにした。
●(17)コトラー教授の何たらかんたら・・・・・B(途中でやめた)
興味深い内容だった、はずなのだが、読んでてよく眠る。
マーケティングに関する本。
コトラー博士という、マーケティングの神
による本の解説本。
うーん。
●(18)ジュセリーノの予言・・・・・・C
かるく半日で読む。
巨大地震、天変地異、驚異の殺人ウイルス、などなど。
テレビ東京が2008年2月19日?だかに放送した話。
こういうの、好きだわぁ。
でも、電車でカバーなしで読むのはちょっと抵抗。
●(19)3つの真実(読み中)
なんだか『鏡の法則』てのの著者らしい。
話としてはなかなか面白い。
ただ、途中で「老人」が出てきて急にSFチックだ。
『鏡の法則』を読んだことがない僕が来ましたよ。というわけだ。
● とにかく
読書づいてるわけだ。
その読書は、やはり、常に、通勤の100分の電車の車中。
この休みに、めちゃくちゃ本を読みたい。
● でも習い性で
電車に乗らないと読めない気がする。
そこで、今日、青春18きっぷを買ってきたというわけなのだが。