戸塚句行

 通勤途中に見かけるボードがある。
 それが

● 12月秀句

 というわけだ。しゅうく。
 衆苦ではなく、秀句だ。

● 戸塚駅には

 こういうのがある。

 戸塚駅乗降者俳句会。
 そのルーツもルールも知らず。

● その時々の

 秀句が掲げられる。
 ちなみに今は

 12月の秀句が見られるのだ。

● ちなみに俳句というと

 季語。
 季語をかならず入れなければいけないんだっけ。

 しかし
 季語、わからないなあ。

 たしか、「麦の秋」は初夏。秋なのに初夏だ。

 で、小春日和は秋。
 いや、それは違う?
 ちなみに「小春」だけだと「暮」を表すらしい。

● で見ると

 12月でしょ。
 季語は?っていうと。

● あたくし、生まれも育ちも

 山梨県であり、
 毎日毎晩、富士山を拝み。

 僕が幼いころから見ていた富士が、
 「裏」富士と呼ばれていたと知り。

 上九一色村が予想以上に有名になり、やがて名が消え。

● 富士山といえば

 僕の18年間、常に僕の南の方向にあり、
 僕の方向感覚の礎だった存在。

 一年のほとんどを雪をかぶり見せる。大きい山。

 ほおずき似ていた。うそ。

● そして12月秀句を見る

 「雪富士を残して暮るる裾野かな」
 とある。

 神奈川にいてそれが近く見えるわけもなく、
 しかし、その句を見、
 俳句には確かに季語という、季節を表す語句が要り、
 陰暦の12月を表すその季語に
 「雪富士」があると知る戸塚駅。

● 確かに

 雪は降っていたはずだ。
 12月である。
 富士。

 ふと思うのは、
 それを、僕のおじいちゃんも
 ばあちゃんも見て育ったのだろう。

 富士山の白く深く染まり行く夕暮れ
 それを見て僕も育った。

● 多くの

 神奈川の人が、富士山をよく知る。

 山梨←→神奈川

 その人の行き来は結構多い。
 祖父が山梨デスてな神奈川県民や、
 昔横浜に住んでた、なんていう山梨県民もいるわけだ。

● そして駅で句を

 葛飾北斎とかいう人の真っ赤に染まる富士山の絵を思い
 久美という方とこの方の思い出とを思いながら

 富士山という語句で
 僕と僕を育んでくれた人や風土への思い出を
 その熱い富士の絵柄とともに
 思い起こしてた。

 12月。
 雪富士。

● いや〜

 いつかは俳句を趣味にして、その趣味を高じさせて

 入れるぜ投句BOX。

● で

 このページを読んで下さっている人に
 該当する人は居ないだろうけど、いちおう。

 これらは戸塚駅の「上の」改札口の

 この辺にありますよー。
 戸塚駅乗降者俳句会。

 今日は

  

 「Ayako」というボードを掲げた
 歌手の人もいた戸塚駅。

 なんだかんだで写真、よく撮ってることに気づく2004年に買った携帯。
 戸塚も良いまちでした。